取り留めもない

僕の日記帳

「会社を変える分析の力」を読んで

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今日,河本薫氏の著書「会社を変える分析の力」を拝読した。

簡潔に要約と感想を述べる。自分の知見が狭すぎるため,だらだら長く書くと論点がぼやけて無知により支離滅裂な文章になることが想像に難くない為である。

 

要約としてはデータサイエンティストとして,いくら高級な数学を用いていくら多くのデータで分析を行ったところでビジネスへの関心と問題解決への意欲が欠けていて意思決定に寄与できずビジネス的価値を生み出せねば所詮は数字遊びであり本人の自己満足である。そうならない為に,ビジネス的観点からデータ分析を適切に「手段」と捉え,机上の域を出ない為,過信し過ぎず,現場で働く方たちの知見,著者に言わせると「KKD(勘 経験 度胸)」をデータ分析のために聴いてモデルの精度をより現実に近づけること,また多少の細かさを犠牲にしてでも実用に耐えうるなら運用を簡単にすべくできるだけ保守性の高い分析を行う事などを意識するなど著者の長年のデータを扱う仕事をしてきたうえでの知見がたくさん書かれていた。

感想としては,自分は結論ありきでデータ分析を行ったり,ゴールとなる価値創造を意識せずただ数字を計算することに囚われていたり,適切なモデルの選択の経験がなくそれらの原理を覚えることに精いっぱいであったりと著者の指摘にとても耳が痛んだ。またこの本を貸してくださった先生の実績や体験談ととても重なる部分が多くあった。先生の授業は社会に出てからもデータサイエンティストとしてだけではなく,一社会人としてデータを適切に使ったうえで社会に還元していく,という理念を持って自分たち学生に臨んでおられるのだとこの本を読んで大いに実感した。

先生の授業のありがたさを再認識して今後数学的観点とビジネス的観点のセンスを養うように精進していこうと強く思った,というのがこの本を読んだ感想である。